その25 プリンタ分解レポート後編 - ロボボボいじりにうってつけの日

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その25 プリンタ分解レポート後編

今日は大晦日ですね。
今年の前半は順風満帆でしたが、後半はもうなんかただなんてこともなく過ごしたと思います。
積分したら良い感じですが、後半の微分係数が常に負なので、これからやばいです。

さて、前編に引き続きプリンタ分解レポート後編、「なかみをいじくりまわす編」です。
これが本編といっても過言ではありません。

前回では殻を外して観察したところまで。今回はやっと部品を外そうかと。
部品をはずすのにも何をどうしたらはずれるのかわからず、なかなか苦労しました。
外す方法を模索するのが楽しいんですけどね。

はいまずいろいろやって初のモーターをゲットです。

プリンタ分解17

てっきりステッピングモーターかと思ってたらDCモーターでした。
ステッピングモーターについてはその20の中盤にちらっと書いてます。
DCモーターということならどこかにフィードバック用の何かがあるはずで、どこにあるのだろうか...。


そしてグリスでべとべとのこいつが取れました。初の鈍器をゲットです。

プリンタ分解18

こいつはインクのユニットを動かすためのレールです。
こんな感じについてました。

プリンタ分解15

奥に見えるベルトを回してインクを動かすようです。

こいつが取れたということはインクのユニットも取れていて、裏はこんな感じです。

プリンタ分解19

この白い部分に細い隙間が何本もあって、そこからインクを吹き付けてるんじゃないかと。
上にある緑の基板はインクのタンクの電極に触れています。

このインクユニットを分解するのに苦労しました。
どこから分解するのかわからない。
いろいろ探した結果、同時に6か所もの部分を押したり引っ張ったりしながらはずさなければならないようで、しかも押し込めるようにできてない。
気がついてないだけでなにか方法はあるのかも知れないけれど、これを分解するのは僕には無理だ。

破壊しよう。

破壊的分解はどうとかこうとか言ってたかもしれませんが、そんなことにとらわれていたら豊かな発想は得られません。

ニッパーなんかで穏やか且つパワフルに破壊的分解を施し、中を開けてみると...おおお!

プリンタ分解26

なんか金色の△がいっぱい出てる!
たぶんインクタンクにつながってます。
さわってみるとばねになってて弾性があるので気持ちいい。

この上にある白いやつですが、こいつは導線です。
厚紙よりも薄い。こんなのがあるとはしらなんだ。
端っこだけ金属が露出していて、専用のコネクタに差し込んで使われてました。
紙みたいに折り曲げながら。
良いですね。
もっそ軽いので軽量化したいときには使えそうです。

今の状態はこんなん

プリンタ分解27

そして次にいじったところで、ついに前回書いた謎のフィルムが何たるかがわかりました。
こいつです。

プリンタ分解28

おおお!
エンコーダ―かっ!!

フィルムの右側にある黒いのが前回説明した透過型フォトインタラプタです。
フォトインタラプタについては前編に説明があります。
そいつがフィルムをはさんでいます。
このフィルム、黒い帯がありますね。
よく見るとこの帯、黒の細い線がいっぱい並んでいて、黒→透明→黒→透明...というようになっています。
ここに光をあてると、透明のところは光が通り抜けて、黒いところは光が遮られますね。
つまりセンサーからしたら光の来る来ないが交互におきるわけです。
そして、この来る来ないの波の数を数えることによって、歯車がどれだけまわったのかを知ることができるわけです。
使われているモーターが全てDCモーターでしたが、このエンコーダ―によってフィードバックしてたんですね。
インクユニットを左右に動かす部分では直線状のものが使われていました。

プリンタ分解29

エンコーダ―と言えば金属の円盤にスリットを開けまくったものを回すようなイメージがあったので驚きでした。
ちなみに今度使うつもりのエンコーダは磁気式のです。
ついでにこの写真の左上に写っている導線、なにかに一周だけ巻きついています。
ドーナツ型の軽い金属だと思うのですが、このように導線を金属の輪っかに一周だけ巻きつけたものがあちこちにあって、気になります。
導線を一部わずかにコイルにしたらノイズ軽減かなんかの効果があるのだろうか...??


さて、ここからいろいろして底の部分を取ることができました。

プリンタ分解30

なんか漏れたインクの墓場みたいなのがでてきてやばい...。
このとき既に手は汚れてますが、ここからもっと汚れます。

そこから外した部品は上にも下にもネジがあって、ここからはアクロバティック分解に突入します。

プリンタ分解31

足の上でバランスを取りながら良い角度で保持です。
このとき深夜2時30分です。
楽しんでます。
本当はもっとアクロバティックでもはや芸術かという状態もあったんですが、アクロバットしすぎて写真を撮ることができませんでした残念です。

そうこうしてるうちに衝撃的なものを発見。


プリンタ分解33

...毛?
もしかしてこれは「プリンタ」じゃなくて「プリンタに毛が生えたようなもの」だったのか!?
だから壊れたのか!?
き、きもちわりぃ...。
部分としては紙が入っていくところです。たぶん。
まあなんらかのゴミとかを掃除するのだろう。

気を取り直して次へ進もう。

プリンタ分解34

これはなかなか危険な感じ。
インクがいっぱいついてる上に、なんかホース出てるし。
このホースがいったい何のためにあるのかははっきりとはわかりませんでしたが、端っこがさっきのインクの墓場に続いていたので、墓場までインクを導いてるのかも知れません。
悪魔たんです。


プリンタ分解32

このローラー、紙を送る途中にあるやつですが、中の軸がばねになっています。
回転もできるし、且つ径方向に押しつけることができるんですね。

そんなこんなで、全部を書いたわけじゃありませんが、だいたい分解できました。
こんな感じ。
プリンタ分解36
残骸をきれいに並べるほどのスペースと体力と床のインク耐性はないです。

何かに使うときがくるのかはわからないけどとりあえず取っておこうと思う収穫物はこちら。

プリンタ分解40

DCモーター*4
透過型フォトインタラプタ*7
フォトリフレクタ*2
マイクロスイッチ*3
エンコーダーの素 ロータリー*3 リニア*1
ベルト*3
ぺらぺらの導線*3
ばねいっぱい
ねじいっぱい
ギアいっぱい
導線いっぱい

ギヤとか他のロボットに使えたら奇跡です。
モーターはいつか使えるかも。


プリンタを制御してるメインの基板はこんなん。


プリンタ分解38




プリンタ分解39

も、萌えええええええ!!!!
何が何だか全然わからんけどなんかすげえ!!
なんかすげえ!!



これで分解は終わり。
機械構造はわかりやすくて、他にも知らない部品や違う形で知ってた部品がたくさんあってものすごくそれはものすごく楽しかったです。
なんという総合設計。
機械と回路が密接に関係し合いながら集積されている。
部品のちょっとしたところに導線をひっかけるフックがついているのとかも当たり前といえば当たり前ですが、すごいと思いました。

どっからどう分解していけばいいのか考えるのも楽しかった。
これからもキカイがあればいろいろ分解していきたい。(ダブルミーミング)
みなさんもちょっと空いた時間にプリンタを分解してみてはいかがでしょうか。

ちなみに戦いの傷跡がこちらです。
プリンタ分解35
こいつらキレイキレイを以ってしても全然落ちません。
「プリンタを分解するときは素手で行うべからず」という人生の教訓を学びました。

今回の発見や未解決の疑問がいずれ自分の糧となることを期待して。

では、みなさん、よいお年を(  ̄ー ̄)

以上、その25 プリンタ分解レポート後編
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たけもり

Author:たけもり
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「しゃれたロボットをつくりたい」と思いながらも大学生になってやっとのんびり勉強始めました.
勉強のためにロボトレースというロボコンに参加して,全方向移動型ロボトレーサー"OmnimO-2"を制作しました.
大学ではヘビ型ロボットについて研究しています.
個人的課外活動としてエンタメ志向のロボットを製作中.最新作のMimebotはこちら
ロボコン時代のロボットはこちらにまとめています.

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